痩せている・・・栄養状態は大丈夫?
前回は太り過ぎの話をしましたが、今度は痩せ過ぎのお話です。
健康な体を表すのは簡単なことではありませんが、一つの見方として『体重』があります。
一般的な体重の評価には、BMI(Body Mass Index)はボディマス指数と呼ばれ、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数です。
子供には別の指数が存在しますが、成人ではBMIが国際的な指標として用いられています。
健康を維持するためは日頃からBMIを把握することが重要です。
計算方法は
BMI = 体重kg ÷ (身長m)2
適正体重 = (身長m)2 ×22
日本肥満学会では、BMIが22を適正体重(標準体重)とし、統計的に最も病気になりにくい体重とされています。
25以上を肥満、18.5未満を低体重と分類しています。
標準体重というと、ちょっと太ってない?って思いがちです。
実際、スタイル良いねという観点からは外れてしまうかもしれません。
このような話もあるんです。
一生涯で医療費が少ないのは痩せている人、太っている人は医療費がかかる。
これは痩せている人は、生活習慣病などに罹りにくいということでしょう。
また、痩せている人の寿命は短く、太っている人の寿命は長い。
これは人生を謳歌しているという意味でストレスなく生きているということなのでしょうか?
痩せている、太っている、どれも一長一短があり、やはり中庸である真ん中がベストと考えれば標準体重を基準にした方がよさそうです。
さて、痩せている人にフォーカスしていきます。
やせ型の女性は、脂肪がないだけでなく、筋肉も少ない。
体内にステロイドホルモンの材料となる脂肪が少ないため、ホルモン分泌の減少が起こる可能性があります。
また、脂肪という効率の良いエネルギーがないため、タンパク質を消耗してエネルギーを作っていることで、卵巣や子宮、卵子など生殖に関わる細胞の構成にも問題が生じる可能性があります。
ホルモンは構造的に3種類に分けられます。
・タンパク質由来のペプチドホルモン
・アミノ酸から酵素作用に作られたアミノ酸誘導ホルモン
・脂肪由来のステロイドホルモン
女性ホルモンであるエストロゲン(E2)、プロゲステロン(P4)はステロイドホルモンです。
卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)はペプチドホルモンです。
やはり、原料である脂肪やたんぱく質がなくてはすべてを作ることができません。
ホルモン分泌のことを考えて、良質な脂質を摂るように心がけましょう。
何かございましたらご質問ください。
銀のすず